話さずにはいられなかった。

Tとランチに行った。前日さしで話がしたいと言われていたからだ。
やっぱりTは不倫経験者だった。

Tは寂しいのだ。
奥さんが子育てで自分にかまってくれないことが寂しくて、それから色々な人と関係を結ぶようになったのだと話していた。
君はどうなの？
こういう話をするからには経験ありだろうけど？
なんだかんだと冗談を言ってはぐらかしたけど、結局Yのことを話した。話してしまった。

------

ここで吐き出してはいたけれどもやっぱり誰かにしゃべるのとでは全く違う。
うんうんと聞いてくれるので、溜まっていたもの全てを吐き出してしまった。。
「やめたほうがいい。君はキープされているよ。他には誰もいないだろうけど、とりあえずキープしておこうか、って程度だと僕は思うね。君もその程度の気持ちで付き合えばいいけど、今までの話を聞いていたら、どうも君の方が彼を想う気持ちが強いみたいだからね。
まあでもやめろとは言っても、やめます、ハイ今日で、って、気持ちは簡単にはいかないよね。
だから俺のところにおいでって誘ってるのに、来ないからねえ。」

「だって、Tくんは私のこと好きじゃないでしょう？自分と同じ気持ちの人を見つけたから、上手に付き合えそうって思ったんじゃない？だからそうやって誘うんでしょ？」

「よくわかるね。そこまで俺のことはわかるのに、彼のことはわからないんだ」

「そうなのよね。盲目になっているのかもね」

たぶんTのところへ行けば、可愛がってくれるだろう。
好きだから、じゃなくても、多少の情が移ってってこと。
でもやっぱりこういう関係になったあとに、友達には戻れないだろうと思う。

Tを、友達のTを失うのは、、、もったいない。

----

Yへは就業後にメールした。
まっすぐ帰りますか？
残業だよ。

メールを送ってから2時間後くらいに「残業お疲れ様、終わった？」とまたまたメールを送ったけど、返事は届かなかった。

打ち合わせをしているのかもしれないし、ただ読んで削除しただけかもしれない。

先ほどは電話をかけた。
すぐに留守番電話のメッセージになった。
返事のこないこと、電話に出てくれない（出られないのかもしれないとしても）ことが、私の胸をえぐっていくのだ。
自分でおこした行動に一つずつ傷ついていく。


私もキープ程度にYを考えることが出来れば、苦しい恋愛にならないと思う。

少し自分を試してみようか。
どれくらいメールしなくても平気でいられるか。

とりあえず土・日は軽々と終えられる。
来週からだな。

来週どれくらい送らずに我慢できるかな。
アドレスも電話番号も削除してしまおうか・・・と考えている・・・

ただ、Yに寄りかからないということは、他の誰かでその隙間を埋めてしまうという可能性が高い、私の場合。
Tか、あるいはOか。

・・それも、どうなんだろうか、と思う。