記憶
2003年7月25日お昼時間にブラインドを開ける。
朝出社して閉め、昼時間は職場の電気を消すのでブラインドを開けるのだ。
ブラインドを開けた瞬間、強い日差しを浴びると私は目の奥と頭のてっぺんがずきんと痛む。
強い光を浴びて目の奥や頭が痛くなったりするなんて吸血鬼のようだと思い、ふと中学校時代の友人を思い出した。
彼女の夢は大きくなったら「魔女になる」ことだった。
将来の夢を書く宿題に「魔女になりたい」などと書いたものだから、クラスの皆からは当分の間馬鹿にされた。
体が大きく、スポーツ万能だった彼女はバスケットボールに力を入れていた高校へ進学した。
しばらくの間文通をしていたがいつの間にか途切れてしまった。
それから彼女に会ったのは5年ぶりの成人式の日だった。
大きなおなかで出席していた彼女は、「魔女」ではなくお母さんになっていた。
今はどこで暮らしているのだろう。
あれから家族は何人増えたのだろう。
こうして友達だった人をごくたまに思い出すとき、
きっと同じように、ごくたまにでも誰かの胸に私が蘇ってくることがあるのだろうな、と思う。
朝出社して閉め、昼時間は職場の電気を消すのでブラインドを開けるのだ。
ブラインドを開けた瞬間、強い日差しを浴びると私は目の奥と頭のてっぺんがずきんと痛む。
強い光を浴びて目の奥や頭が痛くなったりするなんて吸血鬼のようだと思い、ふと中学校時代の友人を思い出した。
彼女の夢は大きくなったら「魔女になる」ことだった。
将来の夢を書く宿題に「魔女になりたい」などと書いたものだから、クラスの皆からは当分の間馬鹿にされた。
体が大きく、スポーツ万能だった彼女はバスケットボールに力を入れていた高校へ進学した。
しばらくの間文通をしていたがいつの間にか途切れてしまった。
それから彼女に会ったのは5年ぶりの成人式の日だった。
大きなおなかで出席していた彼女は、「魔女」ではなくお母さんになっていた。
今はどこで暮らしているのだろう。
あれから家族は何人増えたのだろう。
こうして友達だった人をごくたまに思い出すとき、
きっと同じように、ごくたまにでも誰かの胸に私が蘇ってくることがあるのだろうな、と思う。
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