せつないきもち

2003年1月23日
こんなに切ない気持ちになるのはなぜだろう。
この一週間、一冊の恋愛小説を読んでいる。6編の小説が収められているのだが、これはあるひとりの男性をめぐる6人の女性の恋の物語で、どの女性にも共通する点の見当たらない私がなぜにこれほど切なく苦しくなるのだろう・・。

たぶんそれは私の、今日も続くこの平凡な生活の中であの人と恋をした一番輝いていたあの日の自分を思い出させるものだからだろう。
濃密な恋愛の時間を思い出させるきっかけになったからだろう。


あの人とのことは、「別れてよかった」と真剣に思う日もあれば、恋しい気持ちに胸が張り裂けそうになったりもする。
ごくたまに思い出したときだけ、だけど。

私にとってあの人との恋愛はとても強烈で深く熱いものだった。
時間も家族も世間体も関係ないとすら思えるほど、誰かに求められる幸せを経験したことがなかった。
求めた人から求められるという幸せを短い期間ではあったものの充分過ぎるほど貰った。

会った日に感じた色々なこと・・
容姿が好みではなかったことや、オジサンくさいシャツの柄だとか、想像していたよりもうんと小柄だったことなど、そんなことも、もういいじゃないかと思った。
会う日を待ち焦がれ、あの人に恋をした私は確かにそこにいたのだから・・・。
こんな風に感じられる気持ちになったということは
あの恋が思い出になったということだ。
美しい思い出に。

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